辻出紀子さんを想うコンサート


辻出さんのご家族と作詞者の斎藤さんといっしょに

天女座物語104

辻出紀子さんを想うコンサート

伊勢人(びと)という本を出版している伊勢文化舎の中村
元美さんよりメールを頂きました。
「行方不明の辻出紀子さんを想う歌を作って
もらいたいのですが・・・。」

辻出紀子さんは、1998年11月24日に伊勢文化舎を出た
まま行方不明となりました。
京都の大学を卒業し、ペンとカメラを手にふるさとを駆け回っ
ていた1年半後のこと。
自分から姿を消したとは思えないので年が明けて警察が
本格的な捜査に乗り出しました。
あれから3年半。残念ながら紀子さんの消息は
何一つ見つかっていません。

そんな中、津市に住んでいた翻訳家の斎藤慎一郎さんは
レストランで写真展のポスターを見て心を動かされ
ました。紀子さんが撮影したビルマの少女の
少数民族の少女の写真でした。
後日、斎藤さんは、「今後の人生のありようを左右されかね
ないほど重い問いを与えられた・・・。」と紀子さんのお母さん
に手紙を送り、紀子さんに捧げた「星のひとみ」という
詩を作りました。

その詩に矢中鷹光が作曲。
私が編曲して天女座で紀子さんの写真展と歌の発表を
行いました。

紀子さんの友人達が事件が風化しないように歌を将来CD化
して皆に情報を求めていくのです。

8月11日
紀子さんの写真がギャラリーに飾られた天女座に約
100名の観客。
私達のミニコンサートの後、「星のひとみ」の歌を
発表。
皆で歌うコーナーや、友人達が紀子さんの思い出を語る
コーナーなど盛りだくさん。
紀子さんの写真をスライドにして私も即興。

最後に作詞者の斎藤さんが「紀子さんに会ったことも
ない人間がこれほど魂を揺すぶられたのですから
紀子さんの写真がどれだけ素晴らしいか・・・自分の人生を
変えた出逢いだったのです。」と熱っぽく語ってくれました。

ご両親も涙ながらに「早く紀子がどこにいるか知りたいので
す。この歌をきっかけに多くの人に事件を知らせていきたい」
と話されました。

今回のコンサートをきっかけにカンパをつのって、この歌を
CD化し、紀子さんが一日も早く帰って来るように
私達も全国に歌い広めていきたいです。

            星のひとみ
                 作詞  斎藤慎一郎
             補作詞、作曲 矢中鷹光
             編曲      矢吹紫帆

1)君が見えなくなってから
  一千日が過ぎた頃
  君の優しいまなざしが
  僕の心に住みついた
  みんなあなたを待っている
  もっと輝くあなたを見たい・・・・
歌詞は6番までありますが、また、CDが
出来たらお知らせ致します。
尚、CD制作のためのカンパは、辻出紀子写真展実行委員会伊勢事務局
      百五銀行 伊勢支店   普 676842
までお寄せ頂けると嬉しいです。写真展も見に来てね!      紫帆りん
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