俳句の天才 黛まどかさん来たる!

エプロン姿の紫帆と
まどかさん

熊野学フォーラムの
花尻先生も緊張!
天女座物語141
     2003/2/23
熊野市役所の三石さんが俳人の黛まどかさんを
天女座にご案内して下さいました。
2月23日熊野学フォーラムでまどかさんが講演をされた翌日
激しい雨で熊野古道を歩けなくて
ラッキーなことに 時間が取れて来てくださったのです。

ミス着物になったこともある美人の方で
いきなり天女座の雰囲気がぱーっと 明るくなりました。
いろいろお話して、知り合いも重なっていたことで
盛り上がり、ホールでまどかさんに一句詠んで頂いて
即興演奏をしようということになりました。

そこで、「京都の恋」というまどかさんの俳句集の中から
「落椿踏んで式部の恋のあと」と詠んで頂き
そのイメージで即興演奏をさせて頂きました。

まどかさんは、俳句の月刊誌「ヘップバーン」を
主宰されています。妙なタイトルです。俳句の月刊誌は、
たいてい花の名前であったりするのですが
まどかさんは、ヘップバーンのような贅肉を削ぎ落とした
俳句に通じるかろやかさと、ヘップバーンのサウンド。
はじけるような力強さが好きでこの名前にしたそうです。
それに、俳句には珍しい横書き。私も手紙を横書きで書く
のが好きなのでこの書式には、共鳴しました。

CD熊野幻想をお渡しすると「京都の恋」を お礼に下さいました。
美しい京都の写真に素敵なまどかさんの俳句。
ついでにサインも・・・とミーハーな私。

中でも「この寺の冬が好きだと聞いたから」 などは、
昔つきあっていた人がこの寺が好きだと言っていたなあ と、
大好きな人と別れた後で、1人でその寺を訪れるような物語を
感じさせます。

また、「萩こぼる障子いちまい閉め残し」なども
その奥にある情景が、いくらでも広がっていくような 深さを感じます。

素敵なまどかさんに憧れて恋の俳句を作る女性が多いとか。
古典的な難しいとされていた俳句界に新風を吹き込んだ
まどかさんとの嬉しい出会いでした。

トンちゃんは、すっかりまどかさんファンになり
一句。
「はじらひて寒緋桜の里の宴」
「春の月 時の止まりし ひとり風呂」

私も一句。
「てのひらに 蛍の光 あたたかき」

岡山の俳句大好きの喜峰パパに電話。
「黛まどかさんって知ってる?」
「知っとるよ。」
「まどかさんが天女座に来たんよ。」
「ほーっ!」

俳句のたった17文字に込められた広がりのある
世界は、魅力的です。

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