天女座物語31

たった1人の卒業式


日時 : 2001年3月25日 20:02

3月24日
隣町の泊まり小学校でたった1人の卒業式が、行われました。
在校生は、卒業する茜ちゃんと、2年生の美咲ちゃんの2人です。
2人の複式学級です。

昭和22年に大泊小学校と古泊小学校を統合して作られた学校は、1
時324名のマンモス校でした。
しかし、過疎化が進んで、在校生は、とうとう美咲ちゃんが1人にな
り、長い歴史の幕を閉じることになりました。

最初に美咲ちゃんの終業式が行われ、次に茜ちゃんの卒業式。姉妹の
ように2人で仲良く過ごしてきた生活も今日で最後。2人で作った手
作り新聞。「美咲ちゃんとのお別れが寂しい」
お別れの言葉を読み上げる茜ちゃん。涙でつまりながらの言葉に来賓
も貰い涙でした。
続いて、休校式。校長先生も涙で途中で挨拶が出来なくなるほど感無量。
「何とか、休校だけは避けたいといろいろ努力して来ましたが、少子
化の波には勝てず・・・休校をやむなくさせられました。」

その後、市長さんやたくさんの来賓の方がたの前で茜ちゃんと美咲
ちゃんと、休校になる学校の歴史の為にグランドピアノを弾かせて頂
きました。

茜ちゃんの好きな言葉「キュウリ」、美咲ちゃんの好きな言葉「人
参」で即興、皆の知っている曲を取り混ぜながら・・・。

その後、「わすれな草」から「校歌」最後は、「ふるさと」
会場のすすり泣き。

山本パパリンが、「あの『ふるさと』で涙がドバッと出たでえ。
まいったわー!それにその、紫帆りんの服(地味な黒のワンピース)、
ええわー。若う見えるなあ。もう少しスカートが短かったらな
あ・・・・。(笑)」

「鬼の眼にも涙やねえ。(笑)。いつも汚い格好しているしねえ。」

魚屋のおっちゃんの川口さんもスーツ!「ええやろ!」と自慢げ。
「格好ええ!見違えるわ!孫にも衣装やねえ。お互いに!」と私。

ともかく感動的な式は、終わり最後に皆で記念撮影。花吹雪を茜ちゃ
んにかけて旅立ちを祝いました。

心に残る素敵な日でした。
茜ちゃんと美咲ちゃんには、「わすれな草」のCDをプレゼントする
ことにしました。
過疎化、少子化は、数多くの地方都市がかかえる深刻な問題です。
でも、きっと大きな学校にはない、先生と生徒の暖かなふれあいが
あったことでしょう。それは、茜ちゃんや美咲ちゃんの宝物になると
私は信じています。

                          紫帆りん

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