海山町台風被害ボランティア


水浸しのスピーカー

スピーカーと私

公民館ロビー

ボランティア登録

浸水した台所

家崎さんと

1階はほとんど水浸し

ボランティアセンター

泥まみれのピアノ

天女座物語209     2004/10/7   
                              

海山町の中央公民館で9月28日に演奏。皆さんが喜んで下さいました。
その次の日、あの悪夢の台風21号が海山町を襲いました。
川が氾濫して、42号線沿いのドライブインが2階まで浸かったとか、
普通の家でも1階まで浸水は当たり前だったそうです。

ずっとお手伝いに行きたかったのですがコンサートが続いていたので
10月7日やっと海山町に行くことが出来ました。

私たちが演奏した中央公民館の外には、水に濡れたスピーカーが出されて
いましたので中を覗いてあっと声が出ました。
客席はとっぱらわれて、舞台の上のグランドピアノが泥にまみれていたのです。
ショック!
ピアノが置いてあるのは舞台の上ですからかなりの高さの所です。
舞台の上には「矢吹紫帆お月見コンサート」の看板が悲しい。

会館の方にお聞きしましたらロビーまで水が入って来たそうです。
あまりのことで呆然としながら災害対策本部でボランティア登録をしました。
顔見知りの方々が「紫帆さん!」と声をかけてくれます。
「台風の前日演奏してたんよねー。」

今日、お掃除に行ったのは、家崎文化洋装学院の家崎先生のお宅。
初対面の若いお兄ちゃん2人と4人でお掃除道具や、ホースなどを
持って向いました。

小柄な家崎さんが出て来られて「やー!よかったわー。
動かして欲しい食器棚があるんよー。」とお宅に入ってまたびっくり!
1階の天井近くまで水が来たそうです。
泥は床から50センチまで積もっていたとかで掃除が大変だったそうです。

4人で食器棚を運び出すと
「ありがたいわー!ありがたいわー!」と家崎さん。
洋裁学院のミシン5台ももちろん駄目になったそうです。

停電が何日か続いて、大変だったそうですが
「海山町の対応が速くて助かりました。こうやって、ボランティアに来て貰えるのも
ありがたいことです。お嬢ちゃん(笑)どちらから?」
「あのーお嬢チャンでは・・・ないんですけどお・・・。熊野市からです。」

台所の床は全部剥がしてしまうので掃除は要らないからとのことで
他の部屋の床をお掃除。

もう一人のおばちゃんが「泥に浸かってつくなって掃除したわ。」
「おばちゃん、今何て言ったんですか?つく?」
「つくなって・・・・ってわからんかなあ?」
2人のボランティアのお兄ちゃんも「わからんなあ?」
「這いつくばってですか?」と私。
「まあそんな感じかなあ。」と皆で笑いました。

災害対策本部から「皆さん、精神的にまいっているのでその辺よろしく!」と
頼まれていましたが家崎さんは、私たちがお掃除する間中
「ありがたいことやねー。」とつぶやいてくれていました。
一緒に写真を撮りました。
「一生恩に着るわあ!」
「大してお役に立てなくてすみません。また写真お送りしますね!」

しかし、前日演奏した場所が一日でこんなに被害を受けるなんてびっくり!
数多い巡業で初めての経験でした。

まだまだ平日のボランティアは人が足りないそうですので
皆さん、よろしくお願い致します。
マスク、カッパ、食料持参でお願いします。

尚、足りないものは

新しい下着、靴下、ジャケット、シーツ、綿毛布、肌着などです。
くれぐれも新しい物を送ってあげて下さい。

宛先は、519−3406
三重県北牟婁郡海山町社会福祉協議会宛て
ノーフレームメニューへノーフレームメニューへ