〜大忙しだった秋のツアー久留米編

 桜日記

天女座物語216  2004/11/29   

佐賀を後にして、久留米へ向いました。
久留米温泉の社長さん、小川菊美さんが亡くなって2ヶ月。(ありし日の放送)
胡蝶蘭をお葬式にお送りしたものの追悼コンサートをさせて頂きたく、
久留米温泉に行きました。
久留米温泉でエステをされていた丸山千昭さんと再会。
数年前、エステルームで私がお顔をしてもらっている時に何と!私のCDが
かかっていたので「これ私のCDです!」「うっそお!」と驚く千昭さん。
それですっかり仲良しに。

その帰りに頂いた小川社長さんの本「翼にかける青春」を読んで感動しました。
社長さんは神風特攻隊で出陣する日になると、暴風雨。何度も風に守られて
出陣しないまま終戦を迎え、自分のゼロ戦で元山から博多上空まで操縦して
帰りました。眼下に広がる筑後平野。何と!そのゼロ戦に向って手を振っていた
のは、小川さんの両親。「うちの息子も戦死いただろうけど、あのようなゼロ戦
に乗っていたんだろうなあ」と手を振っていたのが自分の息子だったなんて!

奇跡的に生還した小川さんは、人々のためにとお祈りしながら温泉を発掘。
1000メートル掘り進んで48度の天然自噴の素晴らしい温泉をお迎えしたの
でした。小川さんの一生は、人々に奉仕することでした。
特攻隊で死んだはずの自分の命を人々のために捧げ温泉を無料で配り、
湧き水を無料でホテルの外で汲んでもらうようにしました。

温泉には何度も泊めて頂き、孫のように可愛がって頂きました。
小川さんの特攻隊の歌を作りました。戦争とか特攻隊とかという言葉は
一切使っていません。「桜日記」という歌はミネハハさんが歌ってくれて
「私の体にありがとう」というCDに入っています。

11月29日追悼コンサートをしました。宴会場は満員御礼。
「小川菊美さんを偲んで」という曲を作って下さいとのりクエストに応じ爆弾や、
暴風雨の音を入れて、そしてなおかつ優しい曲を即興で演奏しました。

コンサート終了後、井出さんや、師岡さん夫妻、あっこちゃんのお母さんの
千代さんなどが訪ねて来てくれて夜中まで盛り上がりました。
師岡さんは、画家で今、お寺の襖絵を描いています。素晴らしい絵でした。
あっこちゃんと結婚して、お子さんも出来たので絵に迫力が出てきました。

次の日に小川さんのお宅にお邪魔して、祭壇にお参りしました。
奥様と一緒に写真を撮ったのですが小川さんが亡くなられる前も車の免許を
大型免許まで取りに行かれたという話をお聞きし、びっくりしました。

また、小川さんのお母さんがお寺の人に頼んで特攻に出る時に巻くスカーフに
虎の絵を描いてもらいました。
虎の絵を描くと、帰って来れるそうでそういう母の愛で小川さんが無事生還した
のです。
小川さんが亡くなって、寂しくなりました。
でも、私たちが全国を行脚しなければ小川さんのように素晴らしい方とお会いす
ることもなかったので本当に心に残る出会いだったと思います。
ノーフレームメニューへノーフレームメニューへ