早池峰神楽を見に行きました
天女座物語319 2008/7/31  クリック 写真集1  写真集2  

天女神楽の指導者の丹下さんこと、タマちゃんと、とんちゃんと私で早池峰(はやちね)神楽
見に行こうと7月31日岩手県花巻で合流。地震があったので、止めようという話もありました
が、中々、機会もないので決行しました。タマちゃんが大学生の頃、早池峰神楽が好きで
毎年見に来ていたらしく、解説して貰いました。
早池峰神楽は、修験道と合体したらしく山伏神楽と言われているように、里神楽と違い、呪術
的な要素が強く、新築祝いや、お祓いなどに招かれる神楽だそうです。神楽としては、日本で
最も古い形が残っていて1000年以上続いています。
神楽団には、岳(たけ)、大償(おおつぐない)の二つの流派があり、その下にそれぞれ弟子の
神楽団があるとか。2つの流派が競いあって芸を磨いて来たのです。
岳には、30年前、電気がなかったそうです。また神楽を舞うとギャラは米だったらしいです。
村全体が大恐慌で離村して、11軒の家だけ残ったそうです。夕方、早池峰神社で弟子の
八木巻の神楽が始まりました。鶏を形どった黒い烏帽子をつけて二人で舞う、鶏舞。
基本的に女人禁制なので男性が舞います。三番叟、天女の舞、五穀舞、最後に権現舞と
いう獅子舞が舞われます。その後、神事に参加させて頂き、赤い人型の和紙で全身を撫で
て最後に息を吹き掛け、笹の輪を潜り抜け、和紙を燃やしました。
19時から岳の神楽が始まりました。翁の舞、道化が入り、笑いを取る裏三番叟、五穀舞、
岩戸開き、天女の舞。権現舞では3匹の獅子舞でした。お囃子は、太鼓と、金属のチャッパ、
笛です。境内は人々でごった返していました。横の親子づれのお父さんが、小学校一年生
の女の子に、神楽の解説をしていたり、観客も神楽をよく熟知していて駆け声も絶妙。
また祝詞が岩手弁でナマッていたり、神楽は古代の懐かしい素朴な形で、何とも言えない
体験でした。広島や、石見の神楽のような華やかさはないのですが、日本のいにしえの風を
感じる神楽に感激しました。たまちゃんに解説して貰わなければ、わからないことだらけでした
天女神楽も8月11日、12日たまちゃんの指導の下、今年も練習がまた始まります
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