1.感謝を込めて
今日のコンサートはとても感動しました。少年院という場所に僕たちのために来て頂き誠に
感謝しています。僕は、シンセサイザーという楽器を知りませんでしたが、今日初めて知り、
その楽器から出る音にも凄いと思いました。特に、「蓮華抄」と「蛍」と「わすれな草」がとても心に残りました。聞いていてたくさんの事を考えさせる曲でした。
その中でも、「わすれな草」を聞いていて、自分の非行をしていた時が想い浮かび、自分の
していた事につくづくやめようと感じました。 家族のことも頭に浮かび、何か心に打ち寄せ
てくるものがあり、また勇気を与えてくれた曲でした。自分の過去を捨てたり逃げたりせず、
背負っていこうと思いました。この曲からはたくさんの事を感じさせられました。
ヴォイスパフォーマンスにとても驚きました。想像も出来ない様な声を出していて感動
しました。特に、声によるフルートが心の底に響いてきて良かったです。本物のフルートの
様な音を声でだすなんてとても素晴らしいと思いました。
今日は、たくさんの事を感じ自分にとって大切なものを得る事が出来ました。
今まで聞いたことの無い音楽でしたが、とても感じるものが多かったです。
音楽という素晴らしい世界に自分のしてきた事が悲しく思えます。
本当に今日はとても素晴らしい日でした。今日という日は一生忘れません。
この様な素晴らしい経験が出来、誠に感謝します。また僕も夢に向かって頑張っていこう
と思いました。
「夢は必ず実現する」という言葉に励まされました。何も迷わず真っ直ぐに進んでいこうと
思います。また、感謝するという事の大切さが分かり、ちょっとした事でも感謝の気持ちを
持って生きていこうと思いました。
今日は、素晴らしい感動と経験をありがとうございました。
2.希望をありがとう
社会で非行を犯していた僕達のために遠くからわざわざ来てくださり本当にありがとうございました。そして、多くの感動や希望を与えて下さりとても感謝しています。
矢吹さんの演奏、矢中さんの声は僕達を勇気づけてくれる不思議な魔法のようでした。聞いていると熱いものが込みあげてきて、心の底からが頑張って生きようと思い、明るい未来を作るためにもとも思いました。
時には目を閉じながら聞いていたのですが、とてもか心が落ち着き過去の卑劣な自分を思い出し、それによって苦しんできた人達や家族のことを思い出し「星のひとみ」の演奏の時は涙が出そうになりました。人の役に立てる人というのは矢吹さんや、そのお父さん、矢中さんの事を言うのだと思います。僕はとても助けられました。本当にありがとうございます。
正直もっともっと聞いていたくもあり、もっともっと一緒に歌いたかったです。一番印象深かった歌は「悲しみのアーナンダ」です。今まで色々な人達に沢山悲しみを与えてきた分その人達の顔が思い出され申し訳ない気持ちになりました。強く感じたことは、矢吹さんの音や矢中さんの声がとても自分の中で響いていた事です。今まで感じたことがない音楽でした。音量が大きかったからではありません。音楽に色々な想いが入っていて、それを素直に受け入れることができ感じれたのだと思います。本当に不思議な魔法です。
最後に矢吹さんが「また会えたら」とおっしゃってくれました。次は、こういった所ではなくもっと違う所で会うことができたら本当に幸せです。最後になりますが、今日の機会をこれからの生活の勇気の元にしていき、健全な社会人になるために頑張っていきます。矢吹さんとお父さん、矢中さんのこれからのご発展を祈りつつ終わらせて頂きます。本当にたくさんの勇気ありがとうございました。
3.親子のステージに感動(サマーコンサートを終えて)
矢吹さんと矢中さんの演奏から、僕は新たな世界を見つける事ができ、日頃自分の抱えているストレスや不安がちっぽけな事であると考えさせられました。僕は矢吹さんの演奏している姿や表情を見ていて、この人は本当に音楽を愛しているんだと思いました。だから僕の心にも深く響いたのだと思います。一つひとつの音楽から優しさを感じました。特に、「蓮華抄」と「星のひとみ」そして「少年院の風景」の即興の三つは忘れられない音を奏でていたと思います。
さらに僕を感動させたのは親子でステージに立った「ありがとうDEございます」という曲でした。矢吹さんは父と共演するという事で生きる中で最高に幸せな時を過ごしていると思います。父を思う気持ちと、子を思う気持ちが矢吹さんの音楽を生き活きとしたものにしているのではないかと感じました。僕の場合は親と共演するステージは音楽の世界でなく、社会という広くて限りないステージだと思っています。矢吹さんからは「夢は必ず実現する」という事、そして「感動の祈り」という励ましの言葉を頂きましたが、矢吹さんと矢中さんにお礼の言葉があります。僕は、この少年院生活の中で、人の本気になっている姿は人を感動させるという事を学びました。これは矢吹さんと矢中さんにピッタリの言葉だと思います。僕は、お二人の音楽が好きです。社会に戻ったら何とかしてもう一度聴いてみたいと思います。
人の器は優しさで決まると思います。矢吹さんと矢中さんは僕から見れば大きな存在です。でも僕は、いつの日かお二人りと肩を並べられるような人間になります。今回のサマーコンサートで感じた気持ちは絶対に忘れません。
本当にありがとうございました。これが僕の最初の感謝の祈りであり、夢に向かって生きる事へのスタートであると思います。
4.素晴らしい出逢いに感謝(サマーコンサートを聞いて)
今日は、僕達のためにわざわざ来てくださり素晴らしいコンサートをしていただき、どうもありがとうございました。僕にとって一番心に残っているのは、「悲しみのアーナンダ」です。この曲を聴いていると、気付いたら僕の心が曲に包み込まれ、ゆっくりゆっくりと音が心に浸み渡っていくように感じました。
目を閉じると、釈迦の死という現実が来ることを必死に否定しようとしているアーナンダの姿が鮮明に映し出せましたし、その悲しみ、苦しみを自分の大切な人に置き換えて考えることがスンナリできました。 どんどん音に魅き込まれて、ふと我に帰ると涙が溢れていました。
僕は、その涙を止めることも出来ずただ流れるままに任せるしかありませんでした。
悲しい悲しい、そして美しい調べに僕は流され、心を奪われました。僕が、静かな音楽、悲しい音楽が好きだと言うことも確かにありますが、そんなことを一切抜きにしても本当に素晴らしく悲しい曲だったと思います。あまりにも悲しさを鮮明に伝える曲であったからこそ僕は素晴らしいと感じました。
今日、お話してくださった中にありましたように、これも僕とこの曲との出会いとも呼べると思います。今日のコンサートがなければ、僕はこの先ずーっと知らないままの人生であったかも知れません。そう考えると、この出会いに感謝です。そして、出会わせて下さった矢吹紫帆さんを始めとするたくさんの方々に僕は感謝します。
今日は、本当にありがとうございました。最後に、僕がもう一度自分の聴きたい音楽を選ぶことができるようになった時、「悲しみのアーナンダ」を必ず聴こうと思います。
本当に有難うございました。
5.新しい力を頂きました(サマーコンサート)
コンサートの曲はすべて良かったです。特に矢吹さんの即興と矢中さんの声にとても感動しました。即興では色々な感情が感じられました。私の中で昔の思い出が頭の中に出てきました。大きな何かに包まれているような感覚になりました。一曲一曲とても良かったのですが
「蛍」や「わすれな草」が心に残っています。シンセサイザーを使った音楽は別世界にいるような感じがしました。すべての曲に感情があるように感じ、その度に私の中で色々な記憶を思いだしました。
矢中さんの声にはとてもびっくりしました。男の人であんなに高い声を出したり低い声を出したりして驚きました。時には、とてもきれいな声を聞いた時には感動しました。
矢吹紫帆さんのお話の中で「夢」について話して下さった事が、今も心の中に残っています。「夢」は想い続ければ必ず叶うと言っていたことを、自分はどうなのかと考えてみたのですが、すぐにあきらめて夢を転々としていました。それは入院する前ですが、今は将来には小さくても会社を興すことと夢を持てるようになりました。少年院に入院する事は良くない事ですが、
こうしてサマーコンサートで矢吹さんや矢中さんの曲や声を聴けたことは、私にとって良い思い出になりました。新しい力を頂いたような気がしました。
残りの少年院生活も頑張ります。社会に出た時にはもう一度聴きたいと思っています。
今日は、お忙しい中本当にありがとうございました。夢の大切さや音楽の素晴らしさを改めて感じました。ありがとうございました。
6.成長の水を与えてくれることに感謝(8月23日の出会い)
今回で二度目のこの出会い、一日一日成長している自分と色々な曲を奏でられている技術のすごさを感じました。最初に出会ったのは少年院に入院して間もない頃でした。
不思議というか何、とも口で表すことことができない心が安らぐ日だったことは、今でも忘れていません。「ありがとうDEございます」もです。
社会にいた頃は、お金の使い方はめちゃくちゃでした。こうした出会いのために自分の人生を動かすことができたらいいなあと思っていました。それからしばらくが過ぎビデオを見ました。海の家(天女座)が出来上がっていく様子、その際に演奏されていた姿は記憶に残っており、こうして二度目の出会いとなり出院の日がいつか来るとして、それからしばらく時間が過ぎますが給料を貯めてインターネットを始めようと思っています。
今まで無意味なことばかりにお金と人生を遣っていた私には大きなチャレンジになると思っています。三度目の出会いはどこになるのだろうかと想像しながら今日のコンサートに参加していました。雨が心配でしたが、雨も気を遣ってくれたのか、演奏が良く聴こえ最高の一日でした。「蓮華抄」を聴きながら、演奏されているちょうど後ろに当たるところに木があり、それを見ていると心をまかせられるというか、いつもはできない心の動きを、この時はできました。
曲と木が会話をしているようでした。
風に木が揺れ、それに音が加わり何とも言えぬ感じでした。矢吹さんは、色々な壁にぶつかったと言われていましたが、まさに私はこれからのように思います。
いろんな辛さが降りかかってきますが、その成長の水を与えてくれることに感謝し、心のゆとりを持って自分の人生を生き抜きたいです。素敵な演奏をどうもありがとうございました
7.人間は誰でも同じ空の下にいる(サマーコンサート)
矢吹紫帆さんの演奏する音楽、シンセサイザーを聴いていて一人の人が笛のような音から太鼓のような音などたくさんの音を自由自在に自分の思い通りに演奏する姿はすごいの一言でした。
矢中さんの声も心の底からふるえ立つようなものを感じました。遠いところから感動を持って、この瀬戸少年院まで来てくれた3人の方には本当に心から感謝の言葉を言いたい気持ちです。今日のような音楽を聴くのは初めてで、少しわからないまま聴いていたところもあったんですが、それでも体や心はやっぱり正直で、心の底から込み上げてくる感動で体がふるえました。今日は、ストレスの発散としてではなく、感動や忘れかけていた聴くことの素晴らしさのようなものを思い出すことのできた一日でした。
矢吹さんの言っていた「あきらめなければ絶対に夢は実現する。だけど少しでもあきらめてはいけない」の言葉に、自分にとっての勇気というか希望のようなものを頂いた気がしました。
今日の矢吹さんの言葉を聞いて真剣に自分の夢である釣りのプロを目指そうと思いました。スクリーンに出てきた少年院の風景を見て、「自分ってきれいな青い空の下で生活しているんだ。室内にいる時間が多いから気づかないままでいた。人間は誰でも同じ空の下にいるんだと感じて自分の人生について頑張ろうと思いました。」絶対にこの瀬戸少年院で自分は変わるんだって自分の決意を深めることができた一日でした。
8.今日の体験は一生心の中で生きていく(夕涼みコンサートを終えて)
少年院に入院して色々な人に来てもらっていますが、今日は本当に良い一日でした。
今まで生きてきて音楽をただ聴くだけでしたが、即興をして頂いた時に矢吹さんの気持ちをイメージで考えることによって音楽がすごく楽しく、素晴らしいものだと感じました。
また、音楽を聴いて今日みたいに元気が湧いてきたことは初めてです。「みかん畑」では歌詞を聴きながら風景を想像しているうちに心が本当に癒された気分になり、これからの生活に向けてのやる気へとつながって、これから落ち込んだ時、悲しい時も今日のことを思い出すことで元気になれると思います。「ありがとうDEございます」では日頃笑えない分、心の底から笑えて良かったです。人のために音楽を演奏している矢吹さんたちがすごく格好良く、僕も些細な事でもいいから人のために頑張ったりしたいと思いました。
途中で色々な話もして頂き、挫折の話も聞いてやっぱり辛いのは誰でも一緒なんだ、自分だけ辛いという考えは間違っていると思いました。今日の体験は一生心の中で生きていくと思います。僕たちのためにも頑張ってくれる人達が他にも沢山居ると思うので、その人達を裏切らないよう今後社会に貢献できる人間になれるよう努力していきます。
社会に出たら、矢吹さんの演奏をもう一度聴きに行ってみたいと思っています。
9.今日のことは忘れることはない(コンサートを聴いて)
今日のコンサートは思っていた以上に面白く、とても楽しむことが出来ました。
まず、シンセサイザーの音がすごくきれいな音で、心の中に響いてくるようでした。楽しい曲、悲しい曲というか、しんみりしてくる曲と色々ありとても感動しました。
一番すごいと思ったところは、テーマをもらっただけですぐに曲をつくってしまうところです。
これは長く音楽をやっていないと出来ないことだなと思いました。テーマから外れるような曲は、何一つとしてありませんでした。さすがにプロだ!!と思いました。
聴いているうちに、どんどん矢吹さんの世界に入り込んでいく感じがしました。これも、この人の力なんだろうなと思いました。矢吹さん自信の気持ちが曲に込められている気がしました。でも、これだけ出来るようになったのは数多くの練習があったのと、音楽が大好きだからなのだろうなと思いました。
矢吹さんも良かったけど、矢中さんの歌声も素晴らしかったです。
僕も、あれぐらい歌が上手だったらなと思いました。声が、まるで楽器のようできれいでした。あと、まだ驚いたことがあります。それは、院生の太鼓です。太鼓だからつまらないだろうなと思っていました。最初の方は少し恥ずかしい感じがしましたが、見て聴いていると何だかかっこ良く見えてきました。それと、思っていた以上に上手で本格的だったので驚きました。
今回一番良かったと思う曲は即興の「未来」でした。
テーマに合った曲ですごく聴きごごちが良く、とても印象に残っています。
もう一度聴きたいなと思いました。
歌声がなくても曲だけでこんなに楽しめるものだとは思いませんでした。
今日のことは忘れることはないと思います。悪いことをした僕達に、こんなにいい曲や歌を
聴かせてくれて本当に嬉しく思っています。今日のコンサートのことは大切に心の中にしまっておこうと思います。
10.この夏最高の思い出
今日のサマーコンサートはとても楽しかったです。
僕は正直、「どうせ少年院でやるコンサートなんて絶対につまらないだろう。こんな所で何の
コンサートをやるのか?」と感じていました。
そして、コンサートが始まり最初は何も関心を持たずに聞いていました。
でも演奏が始まると、いつの間にか僕は音楽の世界へと入り込んで真剣に演奏を聴いていました。一番最初に院生が演奏した太鼓にはビックリしました。
僕から見たらプロ級でした。太鼓を打っている姿を見て「カッコイイ」と正直思いました。
僕もあのような事が出来る機会があれば是非挑戦したいです。院生の太鼓もすごかったですがそれ以上にすごいのは、あの矢吹紫帆さんです。
演奏する曲に心を打たれました。矢吹さんが演奏してくれた中で、気に入って曲が2曲ありました。その中の1曲は、始めに演奏してくれた「蓮華抄」です。
この曲のどこがいい?と聞かれたら説明できません。あの曲には、何かわからないけれど
とても不思議なものがあると思います。とにかく、とてもいい曲でした。
2曲目は「わすれな草」という曲です。あの曲にはものすごく感動しました。思わず曲を聴きながら瞑想をしていました。あの曲には何かとてもたくさんの思い、気持ちが込められているような気がしました。僕は、あの曲にものすごく心を打たれました。僕は、今まで「歌」に心を打たれた事はたくさんありましたが「曲」に心を打たれた事はありませんでした。
ですから、今日のコンサートはその初めての気持ちを気づかせてくれたのです。
初めはこのコンサートに気が進まなかったですが、今はあのコンサートにとても感謝をしています。矢吹さんの曲がCDなどであるのならば、是非とも社会に出た時に買わせてもらいたいと思います。今日は、本当にありがとうございました。
11.感謝の気持ちでいっぱい(コンサートを見て)
最初、コンサートのプログラムを見た時は、全く知らない曲ばかりで正直「本当に楽しいのかなあ」と思いました。でも、実際に曲を聴いてみると様々な楽器を一人で演奏しているよう
で、すごく感動というか伝わってくるものがありました。
特に「蛍」とか「みかん畑」は本当に良い曲でした。矢吹さんのお父さんが歌った曲
「ありがとうDEございます」はとても面白くて雰囲気もとてもにぎやかになりました。今まで野外ライブは社会で一回しか行ったことがありませんが、今回のコンサートは今までの自分、こらからの自分を曲を聴いていて考えさせられました。
矢中さんのリラ&ボイスは、女性の声をだしてみたりですごくビックリもしたし、ちょっと驚きました。また、院生の和太鼓もとても素晴らしく僕もリズムに乗ってしまいました。
そして最後は、矢吹さん矢中さんと院生全員で「明日があるさ」を歌いました。
全体を通して、矢吹の言っていた「夢は必ずかなう、あきらめたらそこで終わり。」矢吹さんの夢がかなったその言葉で、僕の夢も最後まであきらめないそんな社会人、そしてもし僕がいまだに非行を続けていたとしたら今回のサマーコンサートを見ることはできませんでした。
だから、矢吹さんと矢中さんにはとても感謝の気持ちでいっぱいです。
今回のコンサートを見た事は僕の一つの思い出でもあります。
今日は、本当にありがとうございました。
12.自分の生き方を変えた1日(サマーコンサート)
僕はとても感動し、また驚きました。僕は太鼓を叩かせてもらって打っている時、ふっと後ろから聞こえてくる音に気付き、その音が僕達の叩くバラック音にうまく重なっていて、僕はそれに安心できて気持ちよく自分の音を出すことができました。
紫帆さんという人はとてもすごい人のように思いました。2回しか聞いていない僕達の音にしっかり食い込んできて、また僕の音は1回目と2回目(本番)で出していた音は違っていたのに、それにしっかり合わせてくれていました。
太鼓でなら僕もやれる事だけれど、シンセサイザーであれだけの事ができるなんてすごいと思います。
音色を聴いている内に心がとても穏やかになっていくのがわかり、自分自身の生き方についても沢山の事を考えれらました。紫帆さんの話の中にもありましたが人との出会いは本当に素晴らしい事だと改めて思いました。昔は僕も人に聞いていただき、また人との出会いの素晴らしさを肌で感じてきました。
その喜びや大変さもわかります。全国を周るのはとても大変だと思います。
今日、昔巡業に行って会った人の事や仲間の言葉なども頭に浮かんできました。
石川ようという人に会ったときその人も紫帆さんと同じことを言っておられました。
出会い、生き方、今考えるとその時沢山の良い話を聞いていたのに、なぜ生かせなかったのかと思っています。
今日は、僕のそんな心の奥で眠っていた思いや人間らしさを思い出させてもらいました。
僕は、今日のことに本当に感謝します。
自分の生き方を変える1日になった事は確かです。それに、夢の話を聞いて太鼓を続けていきたいなっと思いました。社会に出たらそんな甘いことは言えないんだけど、夢を持ち、そして与えたいと本気で思いました。
こうして僕がここに居たのも、太鼓をやったのも今日という日に出会えたのも、きっと何かの縁があったからだと思います。大切にしないといけない気がします。
今日は本当にありがとうございました。
13.感嘆の笑みが自分の顔全体を覆っていた(サマーコンサートの感想)
サマーコンサートという院内行事に参加する機会を頂き、今日という日を迎えるまでとても楽しみにしてきたのですが、そんな私の大きな期待に答えてくれるようなとても感動的なコンサートでした。
コンサート会場の片隅に、私が以前に描いたボンボリの絵が掲げてあり、とても綺麗に光ってくれていました。その光と照らし合わせながら矢吹さんの奏でるハーモニーや矢中さんの心に響いてくる力強い歌声に耳を傾けていました。
私が今まで何気なくテレビやラジオなどを通して聞いていた歌や、ピアノやギターといった
楽器から出る音色が、色々なところで私の心の支えとなり、辛い時にはその絶妙なハーモニーで励ましていてくれたのだという事に、今日のコンサートを通じて気付くことができました。矢吹さんが弾いていたシンセサイザーは沢山の音色を持つ、とてもすごい楽器だとうのですが、それを自由に扱い演奏し、またリクエストに答えそれに合った美しい音色を即興で奏でていた矢吹さんも本当に素晴らしい方だと思いました。
矢中さんの男らしい声にもとても感動したのですが、まるで女性がだしているような透き通った歌声に心を奪われ、本当に感嘆の笑みが自分の顔全体を覆っているのが実感出来る程でした。今回のサマーコンサートで一番印象に残った曲は「星のひとみ」という行方不明になった方の存在が忘れられないようにと作られた、どことなく寂しい雰囲気が漂い、でも暖かさに包まれるような様々な思いが込められた曲です。
私は、今まで歌や音楽というものに全く関心が無かったのですが、今回のサマーコンサートで音楽の素晴らしさが分かったような気がします。
今日は本当に素敵なコンサートを開催して頂きありがとうございました。
14.その場で作った瀬戸少年院の演奏
僕は今までコンサートを見たことがありませんでした。少年院の中でのコンサートでしたが
とても感動しました。演奏・歌すべてが心に響きました。「星のひとみ」は
行方不明になった人が帰ってくるのを願う人の気持ちがすごくわかった気がします。
今、僕は家族と離れ生活しています。今まで、家族のことを裏切り続けて生活してきたのですが、家族はこんな僕の帰りを待っていてくれます。
僕はいつか家族の所へ帰ることができます。でも、いなくなり何年も待ち続けても、
いつ帰ってくるかわからないという気持ちになりました。行方不明の人の家族の心のつらさを感じました。
矢吹紫帆さんが少年院の風景を見て、その場で即興演奏した時の演奏が今でも心に響いているように感じます。演奏された中で、悲しいようなメロディでしたが僕には励ましのメロディにも聞こえました。
少年院に入ったことは、家族の人などにつらい思いをさせてしまいました。
でもその一方で、これからどんだけつらくても頑張ってという気持ちが混ざったような曲に聞こえ、家族のことを思い出し涙が出そうでした。
一つひとつの曲が心に響くとても良い曲でした。熊野人という歌も好きになりました。自分の生まれた所を愛するからこのような歌が作れるのだと思います。
僕は、少年院に入る前におばあちゃんとケンカしぜんぜんおばあちゃんの家に行かなく
なってしまいました。行かなくなってしまうと何だか寂しくて切なくなりました。
おばあちゃんの家の近くにある川、山どれも僕は好きでした。おばあちゃんも好きです。
今日の曲は自分の周りの人のことを考えさせてくれるような曲だと僕は思いました。
一つひとつの曲が僕に勇気をくれたように感じます。
とても好い時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。
またいつか聴く機会があったらいいなと思っています。
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