天女座物語15

鳥取米子、命がけ?のコンサート
日時 : 2000年10月12日 0:30
幸福の手紙が、舞い込んできました。9人の夢の下に自分の夢
を書き加え、1人が10人にそれを郵便で出すという一種の
ゲーム的なものです。
鳥取の中尾さんという見知らぬ女性から、幸福の手紙が来て、
こちらの資料をお送りしましたら、「郷土芸能フェスティバル
をやるのでゲスト出演して欲しい」ということになり、10月
7日に米子公会堂での演奏が決まりました。
我々は、東京の日蓮宗新聞の創立20周年記念の演奏後、フェ
リーで徳島へ。そして、岡山の実家へ。
そして、10月6日の地震。震度5!
公会堂は、照明が落ちてきたとかで(こわー)7日の演奏は不
可能となり、「これは、中止だな!」と帰る準備をしていたと
ころ、中尾さんから電話が入り、「米子文化センターを11日
に押さえたので、それまで岡山で待機してくれませんか?」
幸い、次のコンサートは、14日に尾鷲市であるだけなので、
それまでの全ての打ち合わせをキャンセル、ミイちゃんを預
かって貰っているお寺にも事情を話して、岡山で待機をするこ
とに・・・。
10日に米子に入り、皆生(かいけ)温泉のホテルに到着。
夜の食事を主催者のグループと、打ち合わせがてら行ないまし
た。その時も幾度か余震が・・・。
食事を終えて、部屋に帰ったところ、5階の部屋が、ゆっさ
ゆっさ!と大揺れ!
何と!又、震度4!
「来た!来た!」と、寝るときも靴や、懐中電灯を枕元に。
11日、昼からセッティング。運んでいるときもゆさっ!と何
度か、揺れる。「照明が落ちてきたら怖いねえ!」
「公会堂も7日に地震があったらどうなっていたのかな
あ・・・丁度、地震の時間は、開演時間だったよ!怖いよねえ!」
1部におばちゃん達の、フラメンコ、フラダンス、カラオケな
ど、着飾ったおばちゃんたち、大奮闘!
2部に演奏に入り、1曲目、2曲目が終わって、阪神大震災の
救援コンサートの思い出を語っていると、
何と!ドスン!!と大きく縦揺れ!阪神大震災に反応したみた
いに揺れる。はあっー!「ちょうど来ましたね!」と平静を
装って、続行。お客さんに不安は与えられないのです。
即興コーナー。「いるか」「紅葉」とお題を貰って即興。お客
さんも乗って来て、その後は、揺れもなく何とか、90分のコ
ンサート無事終了。
もし、地震が来たら、お客さんより、ステージを捨てて逃げる
わけにはいかないし、きっと沈む船の船長さんのような気持ち
で、ステージに残るだろうなあ・・・。ステージで死ねたら本
望?でも、照明の下敷きは厭だけど。
米子は、被害は、少ないようですが、隣の日野町や、西伯町で
は、避難所に避難されているそうです。
物資より、やっぱり不安が大きいそうです。
もし、時間があったら避難所に演奏に行きたかったけど、残念です。
初めて命がけのコンサートでした。   紫帆りん



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